日々是好日

日々是好日(にちにちこれこうじつ)は禅の言葉。日々の小さな発見や小さな幸せを綴る鍼灸師のブログです。趣味や仕事のことを書き連ねています。

出産に際して男性がするべきこととは何か伝えたい。自分の備忘録も兼ねて。

2月19日――――

我が家の第一子が無事に誕生しました。

f:id:syou1341:20180225141725j:plain

2,996グラム、元気な男の子です。

陣痛から出産までの見守り、産後2日間の付き添いを運よく体験することができたので、これからパパになる方、第二子以降の出産が控えている人など、参考になればと思います。

 

 

プロフィールと状況説明

現在名古屋に住んでいる結婚2年目の夫婦ですが、お互いの地元は名古屋ではありません。筆者は静岡県浜松市、妻は神奈川県茅ケ崎市が出身地となっています。順調に第一子を授かり、今年の年末年始の帰省後から妻は実家に里帰りしていました。つまり、私は1月から出産までの間、そして1か月検診を終えて戻ってくるまでは完全に独り暮らしの状況です。

愛知県名古屋市から神奈川県茅ケ崎市までは道のり距離でおおよそ320kmくらい。所要時間は車で4~5時間程度といったところでしょうか。新幹線でも、ひかりに乗車できればかなり時間短縮できますが、小田原で降車しなければいけない都合上、それ以外の場合、車で行くのとあまり変わりません。

 

さて、自己紹介と状況説明が終わったところで出産前から産後までの流れを書いていこうと思います。

 

産前2週間~1週間

出産予定日は2月18日(日)でした。2月9日(金)の検診までは順調そのもので、逆子もなく、医師からも「産まれてなければまた来週の金曜日に診察に来てね」と言われていました。早く陣痛来ないかな~…なんて二人で話していながら一週間過ごしていました。時々、生理痛のような腹痛があるものの周期的な痛みではなく、陣痛とは違うのかー…。まだかなー…と待ち遠しい日々を過ごしながら2月16日(金)の受診時、トラブルが起きました。

 

それまで順調だったのに、突然「へその緒が首に巻き付いているね」と言われてしまいました。

臍帯巻絡(さいたいけんらく)

その名の通り、臍帯(へその緒)が足や胴体、首に巻き付いてしまう状態のことを指します。

首に巻き付く場合は「頸部巻絡(けいぶけんらく)」と呼ぶようです。

すべてのお産のうち、20%~25%に見られるということで、へその緒が巻き付いていること自体はそんなに問題ではない筈なのですが…。

 この日、診察で分かったことはこの臍帯巻絡。そして2周も回ってしまっているとの事でした。

医師からは「土日を過ごしている間に胎動が1時間以上なかったら直ぐに病院に来て下さい。月曜日までに陣痛がなければ管理入院になるかも知れません」と告げられました。

 

出産1週間前~前日。そして急遽茅ケ崎へ

陣痛の兆候があったら名古屋から茅ケ崎に迎えば良いか…なんて考えていた私は結構焦る。割りと気忙しく金曜日、土曜日の仕事を終えました。土曜日1日中も、妻とLINEで連絡を取りつつ、いつでも仕事を離脱できる準備はしながら過ごしていました。

心配を他所に経過は良好で、比較的元気に胎動も続いていたのが分かり、安心するやら心配するやら落ち着かない心境だったのを覚えています。

 

陣痛があってもなくても月曜日には一度受診をする事が急遽決まったので、その受診には同席し、状況に合わせて備えるために、茅ケ崎へ向かうことにしました。

日曜の15時頃に名古屋を出て、21時前に茅ケ崎の妻実家へ到着しました。日曜日ということもあり、名古屋市内を走るのに大変混雑していたのを覚えています。

妻実家に到着し、おおよそ1か月ぶりとなる再開を喜びながらも気が抜けない状況に内心ハラハラしていました。

 

出産前日~出産当日

さて、それまで大した陣痛の兆候もなかったのに、私が到着してから少しずつ兆候が出始めてきました。生理痛のような腹痛(おそらくは前駆陣痛)が周期的に発生するようになってきました。もしかすると今晩から明日にかけて本格的な陣痛が始まるかもしれない。そうなると妻も体力を使うので、早めに寝て貰いました。

深夜2時頃、妻が起きてきたのでどうしたのか聞くと「おしるしが出た」との事。陣痛もまだ普通に話したり動いたりできる程度で10分間隔くらい。

その場で産院に電話をかけ、指示を仰ぎました。

産院の応対としては「陣痛の間隔が10分程度ならまだ大丈夫だから、そのまま様子を見てもらって、5分間隔になったら病院に来てください」との事。

ひと先ずは再度寝てもらい、様子を見ることにしましたが、10分間隔にやってくる痛みの中では、なかなか寝れなかったみたいです(当然)

朝になり、7時30分くらいに起床。陣痛は段々と強くなり、痛みが出ているときはうずくまったり、横になっていないと辛い様子でした。痛みが無いときは喋ったり歩いたりできていました。

8時を少し回った辺りで陣痛の間隔が5分くらいになったので、妻と義母を乗せて急遽産院へ。

8時20分位に到着。この時も自分で車の乗り降りができる状況でした。

 

かなり陣痛は強くなり、診察を受けながらも苦しむ妻の横で背中に手を当てたり、お腹に手を置いたり、手を握ったりしながら過ごしました。この時も助産師さんが丁寧に指導して下さり、それに従いながら妻のサポートをすることができました。

自分自身、鍼灸師で普段から人の体を触るのには慣れていますので、背中への手の当て方が上手、なんて助産師さんに褒められました。経験がない男性の方は、ぜひ日ごろから奥さんのマッサージをするなどして慣れておくことをお勧めします。

純粋に喜ばれますし、やっておいて損はないと思いますよ。

 

自然分娩の予定が、緊急帝王切開

さて、3時間ほどでしょうか。お昼を少し回ったくらい。

陣痛の波もかなり強くなって来ましたが、産院の先生、助産師さんから「陣痛が来ているけど、赤ちゃんが下がってきていない」と言われます。「このままだと帝王切開になる可能性が高いです」と告げられました。

 

産院の先生も、助産師さん「なるべくなら通常分娩で産ませてあげたい」と前向きに頑張てくれた姿勢がとても印象強く残っています。

仰向けから横向きに姿勢を変えてみたりして、少し赤ちゃんに動きがあったと帝王切開を少し見送り、再度陣痛促進剤を使用して経過を見ること2時間くらい。その間も常に傍にいて見守る事ができました。

 

でも、状況は好転せず。やはり「赤ちゃんの位置が変わっていない」と言われ、このまま陣痛を続けてもお母さんの体力の消耗が激しくなること、陣痛のたびに赤ちゃんの心音が苦しそうな反応を示してしまっていること、すなわち、母子ともに影響が出兼ねないとの判断で帝王切開に踏み切ることが確定しました。

 

この時、時間は14時ごろ。産院に到着してからは5時間以上経過していました。麻酔等の処置や準備の間、病室に戻り30分ほど待機していました。そして、準備が完了したため、義母と一緒に手術室へ入室。

 

帝王切開、まさかの立ち合い

…そう、帝王切開になりましたが、立ち合いできたのです。

てっきり帝王切開は手術になるので立ち合いは出来ないものと思っていましたので「立ち会われますか?」と聞かれて「え!?立ち会えるんですか!?」と素っ頓狂な声をあげてしまいました。

という事で人生初の手術立ち合い。お腹にメスが入る瞬間から、子供が取り出されるまで、そして縫合されるまで、おおむね一部始終を傍から見る事ができました。

 

当然といえば当然ですが、医師の判断力、執刀の手際の速さは想像を遥かに超える異次元のレベルで、テキパキと進んでいく手術の様子に私が抱いた印象は

 

「手術と言うより調理工程というか…」

「言うなればアンコウの吊るし切りを見ているような…」

 

そんな印象でした。滞りなく手術は進み、14時59分、無事に取り出され、大きな産声を上げてくれました。

f:id:syou1341:20180225141612j:plain

感動すると人って自然と涙が出ますね。長い時間、陣痛に耐えて、その上帝王切開という母体に負担のかかる形での出産を終えてくれた妻に感謝と激励と、そして子供の無事な誕生という喜びと…。たくさんの感情が一挙に押し寄せて、ただただ涙が流れていたのを強く覚えています。

とっても元気よく泣いていて、医師も助産師さんも「賑やかに泣く子だね、元気な証拠だ」と笑ってくれてホッとしたのも覚えています。

さて、肝心の臍帯巻絡ですが、なんと2周半も巻いてしまっていたとの事でした。臍帯自体が比較的長く、そのために余裕があったので窒息とかはなかったのが幸いだったと思うとの説明を受けました。

 

ちなみに手術室ですが、カメラの持ち込みもOKで、出産直後から一眼レフを構えてパシャパシャ撮っていました。だって唯一無二の瞬間ですから。おかげで宝物となるような写真を沢山撮ることができて、写真好き冥利に尽きました。

 

出産後~2日目まで

自然分娩にせよ、帝王切開にせよ、出産当日はお母さんの体力のこともあるので付き添い入院は出来ないとのことで、面会時間ぎりぎりの20時ごろまで付き添い、それから妻実家に帰りました。

なにせ、部分麻酔とは言え下半身が全く動かない訳なので、お水を運んだり、身の回りの世話はかなり必要な時期です。ここでも旦那が傍にいて、やってあげられる事が沢山あります。

 

翌2月20日㈫、面会開始時間の10時少し過ぎに産院へ到着。身の回りの世話や、会話、赤ちゃんの世話などしながら過ごしました。新生児の抱っこって緊張しますね。体はふにゃふにゃだし、首は座ってないし。

でも、昨年11月に名古屋で開催された「共働きカップルのためのパパママ教室」で教えてもらった抱っこの仕方が本当に役に立ちました。

この教室では赤ちゃんの抱っこの仕方やおむつ、肌着の交換のしかた、沐浴のさせ方、先輩パパママの育児体験談などを2時間程度の時間の中で教えて頂きました。

特に、身近で小さい子供の世話をする機会や触れる機会がない方など、事前に必ず行っておく事を強くお勧めします。

 

赤ちゃんって揺れるの本当に好きなんですね。これも小さな発見でした。ブランコというかロッキングチェアというかそんな感じのイメージでゆっくり大きく揺らしてあげると泣き止む事が多かったですね。

 

お昼過ぎに私の両親と義両親が到着。お互いに初孫なので喜びも一段と大きかったみたいですね。面会が終了した15時ごろ、私は一旦産院を抜けて昼食を摂りにでかけました。

その後、義実家へ宿泊の荷物を取りに行き、再度17時頃に産院へ。そこからは付き添い食も用意されていたので一緒に夕飯を摂り、子供の世話や妻の世話をしながら過ごし、1泊しました。

ようやく少し起き上がれるようにはなったとは言え、お腹を切っている訳ですから、自由はあまり効かないので、この日も宿泊して傍にいることができてとてもよかったと思います。子供のおむつ交換やミルク作り、抱っこしてミルクを上げたりと一通りの事もやりました。

産院ではミルク作りを旦那さんに必ず教えるそうです。「そうすると帰宅してからもやるようになるから」だそうです。確かに良い仕組みだと思います。だって赤ちゃんの世話してたら妻だって手一杯になるでしょうからね。

仕事が終わった後の時間や休日など積極的に手伝えるようにしていきたいものです。

 

翌日2月21日㈬朝昼晩と付き添い食もあったので一日中産院にいて、付き添いをしていました。

基本的にやることはあまり変わりませんが、妻のサポートは少しずつ減ってきました。カテーテルも取れて自分で歩けるようになっていましたからね。

この日は妻も産後初のシャワー入浴が許可されたのですが、こういったシャワーを浴びるなど数10分程度の時間でも、赤ちゃんから目を離すのって心配ですからね。

妻が何か赤ちゃんから離れて何かをしなければいけない時は誰かが代わりに見てあげないといけない訳なので、そういう生活の仕組みにも慣れることができて良かったと思いました。

夕食後、おむつ交換、抱っこ、ミルクやりなど一通りの世話をして、名残惜しい気持ちがかなり強かったですが産院を後にして名古屋まで帰りました。名古屋へ到着したのは24時ごろでした。

 

男性に伝えたい大切なこと

〇「出産は男性が出る幕はない」そんなことはありません。

何をすれば良いか分からないのは誰でも一緒です。奥さんに聞くか、奥さんが辛そうでダメなら助産師さんに尋ねるなどやり方はいくらでもあります。やることを探せば、額の汗を拭く事とかいくらでもやる事はあります。

 

〇 奥さんよりも強いメンタルで出産に臨んでください。

陣痛の時のストレスは我々男性には想像も付かないと思います。5分刻みに金玉を思いきり蹴られる、とでも思っておくと良いかも知れません(違うかも)

普段は優しい奥さんも余裕がなくなって暴れたり、キツい言葉遣いになってしまう事が当然あります。そんな時、いちいち凹んでいてはサポートの役割を果たせなくなります。出産は夫婦の共同イベントです。力を合わせて乗り切ろう、という姿勢が大事だと思います。

 

〇 出産の立ち合いだけでなく、出産の後まで付き添いしましょう。

仕事の都合とか、色々あると思います。立ち合いすら儘ならないなんて事もあると思います。でも、その仕事って「本当に産前産後の瞬間と引き換えにしてまで大切なこと」なんでしょうか?一生に一度、唯一無二の瞬間。そして運が悪ければ母子ともに命を落とすことすら起き得るのが出産だと思います。

家庭を支えるためにも、仕事は大切です。でも、本当に大切なのはなんだろう?って考える良い機会だと思います。

ブロガーで有名なイケダハヤトさんも、自身のブログやTwitterで育児や働き方について言及されています。

でも本当にこの通りだと思います。

私も、働き方や自分のキャリア形成、そして今後の育児や家庭づくりにおいて考え直す本当に重要な機会を与えて貰ったと感じています。

私はおそらく近々、今務めている会社を辞めることになると思います。

今ある状況がベスト、なんてことはきっと無いと思います。自分だけの事では無いので、妻や子供のことも考えて、最良の選択をしたいと思います。

 

さいごに

長々と書き綴ってしまいましたが、感動は新鮮なうちに記録として残しておかないと風化してしまうので。妻はこまめに日記を手書きでつけていますが、私はそういうマメな事はできない性格なので…。

男性目線から、出産に立ち会った感想をまとめましたが、男性自身だって大変だと思います。それは当然。

今回、私の場合は遠距離の車移動というおまけつきだったので尚更だったのかも知れませんが、名古屋に帰ってから全身の疲労感が強く、首の痛みや腰痛が発生。家事やジムへ行くなど今まで定期的にやっていたことへの気力が沸かないといった状況が2~3日続いていました。

 

今日になってようやく回復してきたのでこうしてブログに書いているんですけどね(笑)

これから1か月検診を終えた後、妻と子供は名古屋に帰ってきます。おそらく本当の意味で大変なのはそれからだと思います。

でも、すべての事柄は知恵と工夫と協力でなんとかなると思っています。適材適所、長所発揮、短所のカバーなどしながら支えあって育児を頑張ろうと思います。

 

長文になりましたが、読んでいただいた方、ありがとうございました。