日々是好日

日々是好日(にちにちこれこうじつ)は禅の言葉。日々の小さな発見や小さな幸せを綴る鍼灸師のブログです。趣味や仕事のことを書き連ねています。

陰陽?五行?東洋医学の神秘的で根本的な考え方とは

こんにちは!日々是好日へようこそ!

鍼灸師のAriesです!

少し間が空いてしまいましたね…。

自宅の無線LANの調子が悪く中々更新できずにいました。来週木曜には解決できると思います…(汗)

 

さてさて今日は鍼灸のお話。

 

歌舞伎役者の市川海老蔵さんが、ブログで鍼治療を受けている写真をアップしたり

モデルの道端アンジェリカさんが美容鍼の施術を受けている様子をブログに載せたり

その他にも多くのモデル・女優さんや役者さん、果ては海外のセレブ等が鍼治療を受けていると近年度々話題になっていますが、そもそも鍼灸治療って何?どんなことするの?って思っている方も多いと思います。

本日は、鍼灸治療のベースになっている東洋医学について、鍼灸師の視点から簡単に解説して行きたいと思います。

古代中国で誕生した体系的な医学。春秋戦国時代(BC770~BC221)から前漢時代(BC206~AD8)の間ごろ、産業の進歩に伴い急速に発展した経済や社会・政治や文化などの影響を受けて学術思想も発展したと言われます。

このような時代背景・社会情勢の中から「黄帝内経」と呼ばれる東洋医学における最古の医学書が生み出されたと言われています。

東洋医学は、現在の西洋医学とは異なり医学的な理論や根拠に囚われない陰陽論や五行論、気血津液など、論理的な思想の元に組み立てられています。

いわば、文系の医学とでも表されるものです。

この東洋医学を基にして鍼灸治療やマッサージ療法、漢方療法(湯液療法)や薬膳など様々な治療法が生まれました。

  • 「気」って何?

東洋医学に於いて欠かすことのできない概念…それが「気」です。日本にも中国から文字が伝わると共にその概念ももたらされたと言われています。日常の中で「気」に関係する言葉は結構身近に溢れています。例えば「元気」「気がつく」「気配を感じる」「気心が知れない」等々。

日本における「気」とはどこか情緒的かつ概念的な感じがしますね。

ですが、中国における「気」はそれだけではありません。

人の生命の成り立ちにも気の概念が大きく関与しています。

例えば、生命の始まりについて、両親から陰(母)と陽(父)の気を半分ずつ貰い受けて、それが合わさって一つの生命になる、とか

日々の生命活動について、天の気(空気中の酸素など)と地の気(飲食物中のエネルギー)を身体に取り入れて維持する、とか

「気」なんて言われると何がなんだか、って感じですが、上のような例なら比較的わかりやすいのではないでしょうか。

  • 陰陽の考え方とは?

陰陽論と呼ばれる物事の考え方です。

陰と陽は、相互に対立し、また相互に関連する事物の属性を代表している。

積極的に動くもの、外向的、上昇的、温熱的、明瞭なものは陽に属し、相対的に静止したもの、内向的、下降的、寒冷的、あるいは暗いものなどは、陰に属す。

水と火の関係で言えば「水を陰となし、火を陽となす」というように位置づけられています。

東洋医学概論」より

 人体の中でも絶えず、陰と陽のバランスが変化しながら生命活動を行っています。健康な時には陰と陽のバランスが取れています。逆に、どちらか片方が多すぎても、少なすぎても、調子が悪くなります。しかし、身体は常にバランスを取るように調整する自律作用が働くため、健康を保てるように出来ています。

 

陰陽と健康のバランスについて(図解)

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このように変化が起きても、元の健康な状態に戻るような作用が働き、健康を維持する力が人体には備わっているというのが東洋医学の基本的な考え方ですが、ではなぜ人は病気になるのでしょうか?その原因や仕組みについては次のページで解説していきます。

  •  なぜ人は病気になるのか?

人体の持つ、抵抗力や自浄作用、自然治癒力といった恒常性の作用、すなわち「治ろうとする力」の事を東洋医学では「正気」と言います。

また、人を病気にする原因…例えば、気候の変化や細菌・ウイルスと言った外的な要因を含む身体を悪くする原因になるもののことを東洋医学では「邪気」と言います。

正気が強靭な時は抵抗力が発揮されて邪気が身体に入ってきても病気になることはないすが、何らかの要因により正気が衰弱し邪気に負ける事で病気が発生すると考えられています。

要するに、邪気が問題なのではなく、正気が減弱していることが問題というわけです。

 

人は、必ず「自分で治す力」を持っています。自然治癒力と言いますが、常に一定かつ正常な状態にしようとする力が体には備わっています。

じゃあ、なぜその正気が弱って病気になってしまうのか。

ここに、東洋医学の病気に対する考え方が集約されています。鍼灸や漢方の治療方法もこれが分かると大変イメージし易くなるかと思います。

 

次回は、その辺りを更に細かく解説していきます。

読んで頂いた方、ありがとうございました。